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環境エネルギー事業
環境とエネルギーの分野で未来へつなぐ
省エネ・脱炭素化を
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地中熱利用 空調・換気システム 「リブクール」
リブクールとは
地中熱利用 空調・換気システム 「リブクール」とは、外気を直接導入ではなく、地下に埋めたパイプに送風し、土中で熱交換した空気を空調・換気に利用する自然エネルギー利用のシンプルなシステムです。
地中熱交換とは
地中温度は外気温度と比較して、年間を通して安定しており、外気を地中熱交換をすることによって夏は冷却、冬は加温の効果が期待できます。
リブクールシステムの特長
- 換気負荷軽減をメインとし、COPが大きい
- ランニングコストが小さく、長寿命
- 導入後はほぼメンテナンスフリー
- シンプルなシステムのため、熱交換器や外気処理空調機(以降、外調機と称する)等、様々な組み合わせが可能
- 新築工事の基礎工事と同時に施工すると、イニシャルコストの低減が可能
- 特性上、システム単体では外気を地中温度に近づけることしか出来ません
主な構成部材
リブ付熱交換パイプ
内面が平滑で結露水の流下性に優れ、腐食しない。
薄肉で軽量、土との熱交換効率が良いパイプ。
送風機(市販品)
地中に埋設されたパイプに送風するための送風機。
システムの規模に合わせて機種を選定。
高強度リブ曲管・リブ-VU変換曲管
FRP巻曲管で90°・45°のラインナップ(φ350以上)。
VU管への変換曲管やルーズカラー等も対応可能。
結露水排水部(マンホール等)
パイプ内に発生する結露水を処理するために設置。
結露水はポンプアップで排水。
※他、システムに応じて部材を追加
リブクール導入のポイント
夏の暑い外気や冬の寒い外気を直接換気すると、冷房・暖房の燃料費・電気代がかかる…。
- 冷暖房費削減でランニングコストが下がります
- 省エネルギー化によりCO2発生量が低減できます
- 外調機への雪の巻き込みトラブルが無くなります
- 外調機のサイズダウンが可能です
- 空調機器を使いにくいところでも使用できます
ゼロカーボン化、脱炭素化に貢献
リブクールの導入効果はどれくらい?
ピーク時で加温エネルギー約48%の削減効果が期待できます!※北海道岩見沢市施設モデル例のため地域や風量、使用条件により異なります
比べてわかる!リブクール
リブクール未導入の物件と、導入している物件を比較してみました。
(例:冬期外気温度-15℃、送風温度20℃の場合)
設置・運用イメージ比較
温度イメージ比較(冬期使用時)
必要エネルギー比較(モデル計算)
導入実績
換気量が多い学校の体育館や社会福祉施設、役所庁舎でご採用が多くなっており、寒冷地では凍結防止用途として牛舎や消防庁舎へのご採用も多くなっております。
導入例(北海道岩見沢市新庁舎改築工事)
アースチューブを埋設する工事を施工。
(直径45cmの管をおよそ430m埋設)
外気温の影響を受けにくい地中熱を利用し、夏は外気より涼しく、冬は外気より暖かい空気を取り入れ、冷暖房にかかるエネルギー消費量を抑えました。
導入例(福祉施設)
導入イメージ
リブクールで外気を加温し、ピット内を通ってピット中央部にある外調機まで人通孔を利用して導風。ピークカット効果により外調機のサイズダウンや契約電力抑制します。
- 冬季使用例
温度データ
吹雪の多い地方では外調機への雪巻き込みトラブルの問題が多く発生しますが、リブクールを使用すると雪巻き込みトラブルは発生せず、設備管理者の負担軽減が可能です。
- 福祉施設冬期:2013/2/22~2/28
その他導入例
農業分野
名称: 現:(地独)北海道総合研究機構花・野菜技術センター
施工場所:北海道滝川市
施工時期:平成20年12月
管仕様:φ350
用途等:ビニルハウス冷暖房補助
畜産分野
名称:長坂牧場
施工場所:北海道川上郡標茶町
施工時期:平成21年9月
管仕様:φ250
用途等:搾乳室の凍結防止等
受賞・表彰等
資料ダウンロード
ご提案例 参考資料
- リブクール導入案 参考例(道東 牛舎モデル)
- リブクール能力シミュレーション
- 2023年3月 更新
よくあるご質問(FAQ)
よくいただくご質問にお答えします。
Q1.リブクールはどのような物件に適していますか?
A.
建物の種類や規模を問わず、様々な用途に対して導入、ご利用いただけますが、導入には地中熱交換部の工事が必要なため、特に新築物件で換気量の大きな物件(1,000m3/h以上)の方が効果、経済性に優れています。
- 効果は導入条件により異なります。
Q2.導入の検討に必要な条件はありますか?
A.
導入予定地の地盤条件、土質・地形によっては効果に影響が出る場合があるため、導入予定地の配置図、土質柱状図をご用意頂き、お問合せ下さい。
例)
- 地下水位が高い熱交換効率の向上
- 法面が近い熱交換効率の悪化
- 火山灰土質熱交換効率の悪化
Q3.既設物件でも導入できますか?
A.
地中熱交換部の施工には、既設埋設物との干渉を避けるため既設埋設物・設備、隣地境界部の正確な位置確認が必要です。
加えて既設建屋への接続位置、建屋内ダクト等についても事前に確認する必要があります。
Q4.効果は年中一定ですか?
A.
自然エネルギー利用のシステムのため、効果は一年を通してある程度変動します。加えて地中温度と外気温度が近づく春、秋の中間期は効果が減少し冷却、加温の熱交換効果が逆転する場合があります。
- 使用条件によって効果は異なります。
Q5.メンテナンスは必要ですか?
A.
定期的な外気取入れ側のフィルタ清掃・交換、管内の点検と必要に応じて管内洗浄を推奨しています。
- 必要な場合には地元の管内洗浄業者様にご依頼下さい。
製品へのお問い合わせ
本製品へのお問い合わせは、以下より承っております。
積水化学北海道株式会社 東事業所
担当:環境エネルギー事業推進部
電話受付:平日 9:00~17:30